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Engineer25 第6回 yossy氏 このエントリーを含むはてなブックマーク
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新藤愛大

サイボウズ・ラボの竹迫良範さんの紹介で、yossyこと新藤愛大さんにインタビューさせていただきました。年齢はなんと20歳でフリーランサー。実績を見ていただくと、とんでもない方だとご理解いただけると思います。若い感性の中に、仕事に忙殺されてプログラミングの楽しみを忘れかけている世代のヒントになるお話も多々ありました。インタビューは埼玉県内にあるyossyさんの自宅で行いました。

yossy(新藤愛大)氏


  • 本名、新藤 愛大 (Shindo Yoshihiro)。1988年9月30日生まれ。
  • 「BeInteractive!」を屋号に、「三度の飯より ActionScript」を座右の銘に活動するフリーランス ActionScript エンジニア。Flash / ActionScript 開発のためのオープンソースコミュニティ「Spark project」や、ActionScript 系バイナリアンのためのコミュニティ「Shibuya.abc」といったコミュニティの運営も行っている。

  • http://www.be-interactive.org/index.php?memberid=1

PCとの出会いは?
川井: よろしくお願いします。
yossy: こちらこそよろしくお願いします。
川井: まだお若いんですよね。
yossy: はい。今19歳です。
川井: 学生さんというわけではないんですよね。
yossy: 去年まで大学生だったんですけど、3カ月で辞めてそこからフリーランスで活動しています。
川井: 後ほどそのお話も聞かせてください。
yossy: はい。
川井: ではまず、最初にパソコンに触れたのはいつ頃ですか?
yossy: 僕は中学生になってパソコンに初めて触れました。中学は受験で私立に行ったんですが、その入学祝いという形で家にパソコンがきました。それまでは家にもパソコンもなかったですし、両親も特にそういう仕事ではなかったのでその時に初めて触れました。最初はWindowsでしたね。僕は昔から何か作ったりするのが好きだったんですが、最初はホームページを作りたいと思ったんです。そういうところから足を踏み入れてやっていましたね。
川井: なるほど。最初のパソコンの機種とかは覚えていますか?
yossy: 最初はVAIOでした。WindowsはWindows Meでしたね。
川井: ありましたね。あまり売れなかったですよね(笑)
yossy: そうですね(笑)
川井: それは2003年とか2004年とかですか?
yossy: そうですね。
川井: 最初はどんなことに使われたんですか?
yossy: 家の中でも僕しか使わなかったので1日中触っていましたね。その中でホームページをやったりネットを見たりとかしつつ、ゲームを作りたいとかだんだんと物を作るというプログラミングとかにも興味が出てきてやり始めました。それでいろいろな言語をやったんですけど、最終的にFlashに出会ったんです。Flashが1本あれば結構ゲームがそれだけで完結して作れるんだなというのに気がついて、そこからFlashを触りだして今に至るという感じですね。
川井: なるほど。ゲームとかはやっていたんですか?
yossy: 実は自分自身はゲーマーでもないですし、ゲームはそんなにやらない方なんです。でも、親父と弟はゲームが好きなんです。
川井: そうなんですか。どんなゲームをされるんですか?
yossy: 結構いろいろなジャンルをやっていますけど、親父はRPGとか好きで弟はアクション系が好きみたいですね。そういうのを見てるのが好きで自分で作りたいなというのは常々思っていたんですよ。
川井: なるほど。やらないけど作りたいというのがあったんですね。
yossy: そうですね。やらないけど作るのに興味がありました。
川井: 作るというのはシナリオみたいなものなんですか?それとも画面を作りたいという感じだったんですか?
yossy: どっちかっていうとシナリオとかストーリー性重視とかいうよりは、とにかく画面を動かしたいという感じでしたね。
川井: そうですか。それはどっちかというとアートみたいな気持ちの方が大きいんですか?
yossy: そうですね。
川井: 子供の頃、絵を描いたりされてたんですか?
yossy: そうですね。絵を描いたりというのも好きでしたし、いじくったりして紙で物を作ったりするのも好きでしたね。その延長みたいな感じでした。
川井: 私は不器用でドラえもんくらいしか書けなくて、書いたとしても平面的なドラえもんだったんですけど、そういう人にとって、PowerPointみたいなツールを使ってとか自分のイメージしたものが自由に作れるというのはすごいなって、相当な衝撃を受けたんです。
yossy: 確かにそうですね。
川井: でも、元々絵を描くことが出来る人にとっては自分で表現するより制限があるからがっかりしたという人もいたりだとか、絵の描ける人たちにとっては端末で表現するものというのは表現の一部に過ぎなかったりするところがあると思うんですけど、yossyさんはどちら側だったんですか?Flashを使って作っていく中で、わくわくするなとかそれとも自分の思ってることの半分も出来ないなとかどちらでしたか?
yossy: 僕自身は、絵は描くには描きますけど、そんなに得意だったわけじゃないんです。うまい方でもなく結構中途半端な感じだったので、Flashによってより動かせる幅が広がったなという方が大きかったですね。
川井: そうですか。それは感動が大きいですよね。
yossy: そうですね。
3度の飯よりAction Scriptが好き
川井: Flashに触れたのはいつくらいですか?
yossy: 最初に触れたのは中学1年の秋とかですね。
川井: 早いですね(笑)
yossy: 確かそうでしたね(笑)
川井: 最初の入口はアニメーションの方ですか?
yossy: 最初は「ゲームを作ろう」みたいな本を買って見ながらやっていたので、最初からScriptの方もやっていましたね。でも、Flashだったのでアニメの方もちょこちょこやったりはしていました。
川井: 当時、Flashは時代的な背景とかはどうだったんですか?
yossy: 当時はFlash 5で、結構Flashが流行ってきている時期でした。自分もネットでFlashを使ってるゲームを見て、Flashすごいなと思って始めました。
川井: 企業のホームページのTOPがFlashだと検索性が悪いので引っ込めたという時代がありましたがそのくらいですか?
yossy: それはもう少し後じゃないですかね。その頃は個人で作っているものとかが流行っている時期でしたね。
川井: では、結構Flashが一般的に使われ始めた時期なんですね。
yossy: そうですね。盛り上がり始めた時代ですね。その波に乗って僕も成長してきた部分があります。
川井: どんなゲームを作ったんですか?
yossy: 最初はくだらないというか、シューティングっぽいのや、テトリスっぽいブロック崩しみたいなものですね。その後はパズルゲームみたいなものを自分で考えて作ったりだとかしました。
川井: 作ったゲームというのはどう検証したりどう広めたりとかしていたんですか?
yossy: 最初の頃から自分のサイトで公開はしていました。あとは、Flashの投稿サイトがあったんですけど、そこに勢いよく突っ込んでいったりしました(笑)
川井: 反響はどのくらいあったんですか?
yossy: 反響はそんなに多くはなかったんですが、そこそこ面白かったみたいな感想がありました。
川井: その頃ってまだ中学生ですよね。中学生って進路のことで頭がいっぱいだったり、彼女が欲しいとかだったり、部活を頑張るぞとか思ったりすると思うんですが、Flashで将来どうしようとかそういうのが大きかったんですか?
yossy: 特にその時は何も考えてなかったですね。もともと行っていた学校が中高一貫で大学の付属だったので、進路のことはあまり気にしなくていけたんですよ。部活もパソコン系の部活に所属していたので、部活を頑張る=Flash頑張るみたいなところに繋がっていたりしました(笑)
川井: なるほど(笑)
yossy: ほぼパソコンという感じでした。このままいったら人生やばいんじゃないって時も途中ちょっとありましたね(笑)
川井: もう頭も時間もパソコン一色だったんですね。学校でも家でもという感じですね。
yossy: そうですね。ご飯とお風呂以外はパソコンの前にいるみたいな感じでしたね。両親にちょっと心配された時期とかもありましたよ。制限されたりしました。
川井: そんなこんなが「3度の飯より〜」に繋がるんですかね(笑)それはもうずっと変わってないところなんですね。
yossy: 基本的にはそうですね(笑)
川井: 高校はどうだったんですか?一貫だったんですよね。
yossy: そうですね。そのままスライドという感じでしたね。部活が数理研究同好会というところだったんですけど、中学1、2年は数学のことをやって3年生になるとパソコンも触らせてもらえるようになって、文化祭に向けてパソコンで作品を作るというのがメインの活動だったんです。それで、だいたいの部員はそこに向けてゲームを作って展示していたんです。なので、この頃は文化祭に向けてゲームを作るというのを主軸に活動をしていました。
川井: みんなが出来るように展示していたんですか?
yossy: そうですね。その場にパソコンを置いて展示するという感じでしたね。文化祭なのでその場でフィードバックが得られて、それはそれで面白かったですね。
川井: その頃は中学の時よりレベルアップしていると思うんですが、高校時代に身について変わってきたと思うとこはありますか?
yossy: 中学入ってから初めてプログラミングを始めて成長していく中で、いろいろな人もそうだと思うんですが、オブジェクト指向を覚えたりだとか、より設計を意識するようになったりだとか、コードを綺麗に書くというのを意識したりという成長がありましたね。
川井: そうですか。ActionScript以外にもその他の言語も少し勉強されたりとかもしたんですか?
yossy: 結構しましたね。
川井: 例えば、それはどういったものですか?
yossy: 最初、ゲームを作る時にDirectXを触るためにCとかC++とかやっていた時もありましたし、勉強のためにJavaをやっていた時もあれば、Flashをやるとなるとサーバサイドの方もやりたくなる時があってPHPを書いていた時とかもありましたね。
川井: そうですか。そういった勉強はどのようにされていたんですか?
yossy: ほぼ周りに教えてくれる人もいないし、友達も特に詳しい人はいなかったので本かネットかでしたね。
川井: それで覚えられちゃうもんですか?
yossy: なんとか覚えましたね(笑)
川井: (笑)
yossy: 今となってはどうやって覚えたのか定かじゃないですけどね。
川井: 一通り読めるようになったんですか?書けるようになったんですか?
yossy: 僕は結構人のコードを結構読むので読む方が強いかもしれないですね。
川井: じゃ、まず読みこなしてという感じですね。
yossy: そうですね。読みこなしてから自分で書いていくという感じですね。
川井: ActionScript以外にこの言語おもしろいなというのはありますか?
yossy: 面白いかどうかはわからないですけど、結構Javaは好きでJavaでコードが書かれてたりすると意気揚々と読んでしまったりします(笑)
川井: そうなんですね。どんなところがJavaのいいところですか?
yossy: オブジェクト指向のお手本なところですかね。あまり、トリッキーな部分がないというところがあって読みやすいってところがありますね。
川井: オブジェクト指向って最初やった時は魅力的だったんですか?
yossy: 最初やった時はもう本当に訳わからなくて、classって言われても学校のクラスしかイメージ出来なくて何が何だかって感じでしたね。でも、やっていくうちにだんだんわかってきて、そうなるとやっぱオブジェクト指向なしでは生きていけないみたいになっていきましたね。
川井: なるほど。TISの倉貫さんって方がいるんですけど、C言語とかでやってこられた方なんです。オブジェクト指向に出会って、オブジェクト指向をやっている会社に入ろうと思ったらしいんですよ。当時はTISと2社くらいしかなかったらしいんですけど、それでTISに入ったらしいですよ。そのくらい衝撃を受けたという方も時代的にはいらっしゃるんですよ。たぶん、前の言語との比較もあると思うんですけどね。
yossy: 結構、僕の時はオブジェクト指向が当たり前になりつつあったので、無理やり覚えさせられたようなところもありましたね。
川井: なるほど。では、いろんな言語を勉強されたんですね。
yossy: そうですね。普通のFlasherというかActionScriptやっている人に比べたらやっている方ですね。
川井: 一般的にはデザイン系なのかなと見えちゃいますよね。プログラミングの知識がないと出来ないというところもあるんですよね。
yossy: そうですね。
川井: では、高校時代は独学でステップアップ用の言語を勉強されたんですね。
yossy: そうですね。ほぼ独学ですね。
川井: それで、ActionScriptの知識も磨かれて文化祭にターゲットを絞ってという青春時代だったんですね。
yossy: そうですね。あと部活の方でIT選手権だとかプログラミング甲子園の大会にちょこちょこ出たりとかはありましたね。なので、そういう勉強をしたりというのもありましたね。
川井: 具体的にどういう大会なんですか?
yossy: 学生科学賞のソリューション部門に応募して自分で問題設定をしてそれを解決するための策を出すものですとか、IT選手権ですとIT関連の知識を問うようなものです。あと、僕は学生のうちに資格を取っておこうと思って資格を取りにいったりしていましたね。
川井: どんな資格を取りにいかれたんですか?
yossy: 初級システムアドミニストレータと基本情報とソフトウェア開発は高校のうちに取りました。
川井: すごいベーシックにいきますね(笑)
yossy: すごいベーシックですね(笑)とりあえず、そこは取っておこうかなと思ったんです。
川井: なんらかの時に役立ちますからね。
yossy: そうですね。将来役に立つかなと思ったんで取ったには取ったんですけど、Flashをやる上ではあまり役には立たないですね(笑)
川井: (笑)

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