ワタクシSEフトシめが、とある企業さんのバックエンド・システムに関わった時の話です。
「営業日がね、必要なんですよ」
その日、会議室で同席したお客さんからは、実にシンプルで実にストレートな、そんな要望が出てきました。
「営業日が必要」
その要求はわかりますが、シンプルすぎて逆にわかりません。営業日…営業日…営業日ってなんだろう。
「あの、営業日…といいますと?」
「営業してる日だよ」
…そのまんまじゃないですか。
「○×システム部 課長」という名刺を持ったこのお方。年の頃は40前後で、いつも眉間に皺がよってます。なにかにつけてぶっきらぼうな返答で、正直怖い。
怖いんだけど、聞かないで済ませるわけにもいかないし…。
「え、えっと、それでは平日がわかるようにすればいいのですよね?」
「まあ基本的にはそういうこったろう」
『あ、良かった、当たりだった』
思わずほっと胸をなで下ろす僕。そしてこの日の打ち合わせは無事終わり、僕は平和な気持ちで家路についたのです。
この後に待つ落とし穴には、まるで気付くことなしに…。
考えてみれば営業日って、会計に限らずスケジュール管理とかのグループウェア的機能でも必要そうですね。けっこうコアとして必要なのかも。