たまにはと思って、リンクアンドモチベーション代表の小笹芳央さんの本を読んでみました。
「引く手あまたの「売れる!社員」になる」
結構インパクトのあるネーミングです。小笹さんの論理展開は、自分自身を「アイカンパニー」という会社に見立てて、社内でのオンリーワンになるためにはどうしたらよいか戦略を立てるというものです。軸は完全に個人ですね。これはこれでとてもいい自己啓発だと思います。
http://www.lmi.ne.jp/
最近、SBIホールディングスの北尾さんの本を読んだのもあって比較して重ねてみていくとことがあるのですが、本質は同じことを言っていますが、小笹さんの方が個人個人にフォーカスされている感じがしました。北尾さんもおっしゃっていましたが、個人が自分の価値を高めて、価値が高まると転職して、収入が増えるというアメリカ型の構造になると、格差社会がさらに助長されるというのです。そして、日本はまだそれだけの格差社会を受け入れる覚悟ができていないのも事実。
そういう意味で小笹さんがおっしゃる「一流人材」が多くなれば、「三流人材」どころか本当に大きな格差が生まれそうです。日本は、この格差に耐えうるのか? これまでも何度も格差を是正していた経緯からすると非常にナーバスで簡単にはいかない気がいたします。 |