梅田望夫著「ウェブ時代をゆく」を読みました。
一番、勇気づけられたのは、実は序章「混沌として面白い時代」の下記の一説。ちなみにもうひとつの地球」とはリアルな地球ほどな大きさを持った「ウェブの世界」のことです。
「もう一つの地球」の創造者はグーグルだけではない。音極道茶室というブログで書かれた「すべてのWEBエンジニアは今「産業革命前夜」のイギリスにいる」はその気分をうまく伝えている。
「若いエンジニア層というのは基本的にそういう世界が好きで好きでたまらない人々だ。日々の試行錯誤の中で自分の書いたCODEが起こす「小さな奇跡」が楽しくて仕方がない(もちろん全て楽しい事ばかりではないにせよ)。そして、人間というのは「楽しくて」やっているウチは、意味とか理由とか深く考えないものだ。ましてや「歴史上の意味」なんて想像だにしない。しかし視点を変えてみれば、これから起こるであろう人類史上の大変化に直接携わる事の出来る場所に生きている。この日本というIT先進国で。このエキサイティングな運命にもっと感動していい。なんという好運だろう。
全てのWEBエンジニアはいま「産業革命前夜」のイギリスにいる工業技師の様なものだ。これから起きる「革命」の一翼を確かに担っている」
同時代の最先端を走り、歴史の変わり目の時期にその歴史を書き換える可能性のある現場に主役として参加できるチャンスは滅多にない。生まれる時代がずれればそもそもそういう人生にはめぐり合わない。生まれる時代が正しくても、違う場所にいれば、革命的変化が起きていることさえ知らずに一生を終える。
グーグルをはじめとするネット企業に集まる人たち、各国でネット・サービスを開発する若者たち、世界中で三百万人にも達するオープンソース・プログラマー・・・・・・。彼ら彼女らすべてが「もうひとつの地球」の創造者である。
引用した大部分が、梅田さんの話ではなくて、音極道茶室というブログで書かれて部分ですが、なんともまあ、上手いことをいうなあと感心させられました。我が社でも新しいテクノロジーを生み出し、世の中をより便利にしているWebエンジニアにもっと光りを当て幸せになってもらいたいということを理念に掲げていますが、すでに歴史の変わる瞬間の光り輝く場所いるという見方もできるというのは、大いなる発見でした。
また、梅田さんのいう「ロールモデル思考法」も大変、参考になり、我が社のHPのコンテンツである「Webエンジニアの武勇伝」のコンセプト説明でも引用をさせていただくことにしました。
この書籍を読んで、ウェブ標準の現代においては、ウェブをツールとしてどう使うかではくて、ウェブの世界にどう入っていくか、立ち居振舞えるかということが本当に重要な概念であると感じました。
ウェブキャリアはそんなウェブの世界で生きる人々を引き続き応援していきたいと思います。
でも・・・・よく考えると、「ウェブ進化論」を読んでなかった・・・・ |