かなり以前から話題になっていた野村ノート。まとめて読める機会なので、購入してみました。実際に野球をまったくやらないとか知らないという人が見てもわからない部分が多そうなので、女性向きではないかもしれません。
野村監督というと知将と言われ、また野村再生工場ともいわれ、上司にしたい監督としても星野仙一さんと肩を並べる人気監督です。野村監督の野球理論は現役のキャッチャー時代をベースに積みあげられていて、それなりに、ほほーと感心させられるものが多かったのですが、反面、これってプロの選手って皆考えることなのでは? もしかして、これくらいのことに気がつかないで何十年のやっているプロの選手とか監督っているの? みたいな疑問も同時に湧いてきました。
子供のころから野球づけで、勉強などしていないので、それはそうかもしれないですね。我々もいくらがんばっても体力や腕力とか運動神経ではプロ野球選手に敵いませんし。。。野村さんというのは、それを両立しているところに凄味があるのでしょうか。
最後にいつもの気にとまったフレーズをいくつか。
・いくらいい球を投げても人間形成がされておらず、社会通念がなければ、組織はリーダーとして認めてくれない。
・プロフェッショナルなのだから、野球の専門家になるべきである。技術論だけではだめ。
・管理するものは、絶対に結果論で部下を叱ってはいけない。
・長く監督をやってわかったことは、選手時代に悩んだり苦労していない、創意工夫していない、頭を使わずにプレーしてきた、そういった選手はコーチをやってもろくな指導ができないということである。
・一流と呼ばれる企業では、入社したての新入社員に、数週間から数ケ月かけて社会人教育、人間教育を徹底する。プロ野球球団といえども組織である。必要とされる人材は一般企業と変わらない。
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