今日は、MRK会(元リクルート経営者会議)で、株式会社にんべんの取締役副社長である髙津克幸さんのお話をお聞きしてきました。今日までしらなかったのですが、にんべんは、元禄12年(1699年)創業で300年以上も続く老舗だったのです。髙津克幸さんは来年、父親から社長の座を譲り受けることとなっているそうで、実現すると13代目の当主となられます。
http://www.ninben.co.jp/index.html
鰹節のできるまでのお話を始めとしていろいろと衝撃を受ける話がありました。300年の歴史の中で、徳川幕府に貸し付けていた多額の資産が明治維新で不良債権化したこと、江戸の大火事、関東大震災、第二次世界大戦など東京に中心を襲った災害にさらされながら暖簾を守ってきたこと、代々の当主は「継ぐ」という意識はなく、30年ずつ店を預かる意識を持っていることなど、本当に歴史の重さと深さに圧倒されました。
新たにできた会社のうち70%が3年でなくなるともいわれる中での気が遠くなるくらいの300年。そのバトンをリレーしてきた精神、そしてチャレンジャブルに変革していこうとする志、どれもが経営を志す人間にとって宝物のようなヒントであり、魂を鼓舞するものでありました。
今宵は本当お話に酔いました。とても心地よい夜風にあたりながらオフィスに戻ることができ幸せでした。
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