笹田耕一さんの「2007年度日本OSS貢献者賞」受賞をお祝いする会に参加してきました。
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は10月12日、優れたオープンソースソフトウェア(OSS)の開発者と普及に貢献した者を表彰する「2007年度日本OSS貢献者賞」の受賞者を選定した。第3回目となる今回は、以下の4人が選定されている(ZDnetジャパンの記事から転載)
http://japan.zdnet.com/oss/story/0,3800075264,20358630,00.htm
<小山哲志氏>
日本PHPユーザ会や日本UNIXユーザ会などを通じ、長年、OSS活用のシステム構築に携わる技術者の育成に貢献している。各種カンファレンスイベントなどでの講演に加えて、企画や運営、実施に関わり、その活動を継続している点は、コミュニティー組織構築でも大きな成果を得ている。コミュニケーション力の高さやシナジーを生み出せる技術者であり、技術者として社会に貢献するひとつのロールモデル(模範)と言える。
<笹田耕一氏>
Rubyを高速に実行するための言語処理系「YARV(Yet Another Ruby VM)」の開発者としてRubyの高速化に貢献しているほか、日本Rubyの会、Ruby会議、Rubyist MagazineなどRubyのコミュニティー活動を継承しつつ、Rubyの普及・促進に大きな影響を与えている。学生時代からYARVの開発を進めており、大学で学んだコンピュータの基礎理論を駆使して、地道な言語処理系を実装した点やコミュニティー活動に積極的に参加している点が評価された。OSSに関わる学生や若手研究者のひとつのロールモデルともいえる。
<佐藤嘉則氏>
組み込み向けなどの小規模なCPUへのLinuxカーネルを移植し、メンテナンスを継続している。同時に関連するツールチェーンなどの改善提案を行うなど、動範囲は広く実用性も高い。その成果はLinuxカーネルメインラインに取り込まれるなど、業績は国際的にコミュニティーから評価されている。また、自身の経験を組み込みLinux開発に携わる技術者に伝えるなど、活動は地味であるものの、日本の得意技である組み込み分野のソフトウェア開発をOSSの分野から支えていることも評価されている。
<松本裕治氏>
自然言語処理の専門家として大学で研究し、その成果をさまざまなOSSとして公開して、現在も大学研究室としてのプロジェクトとして継続している。形態素解析システム「茶筌(ChaSen)」は代表的プロジェクトであり、日本語解析を必要とする検索エンジンなど、ほかのさまざまなOSSプロジェクトでも利用されている。大学での研究成果をOSSとして公開する流れは、産官学の連携を促進するとともに、OSSのあるべき姿のひとつとして評価されている。
この笹田さんの受賞を祝った本来の内輪のお祝い会に参加させてもらいました。秋葉原の「月の雫」で16名ほど。サプリバを搭載した端末が壊れるなどのハプニングもありましたが、とても楽しい宴となりました。
たまたま隣に座り合わせた、山本団さんは、なんと私が今、勉強する際に使っている「Rubyではじめるゲームプログラミング」(工学社刊)の作者! びっくりです。今度、サインをいただくお約束をいただきました。
さらにびっくりしたのが、同じくこの賞に選ばれた、小山哲志氏は、GREEの藤本真樹さんから紹介されて来月にわが社のHPの連載コーナー「Webエンジニアの武勇伝」に登場いただく方でした。本当に偶然って続くものですね。
http://www.web-career.com/suc20.html |