ミラクルリナックス社の「Asianux Road Show」の東京会場では、まつもとゆきひろさんの特別講演、「Rubyからのメッセージ」がありました。
http://www.miraclelinux.com/corp/event_seminar/2007/1016_1031_1.html
いつものごとく、デジカメを忘れるという大失態をして画像がありませんが、まつもとさんの講演はテンポが小気味よくて聞いているだけで楽しい気分にさせられます。
今日の講演は、「Rubyからのメッセージ」ということで「言語はメッセージを発している」という内容でした。前段は、言語には学術研究向けの「先端言語」と一般向けの「普及言語」がるという話から始まって、「Rubyは先端的普及言語」であるという定義をされていました。その特徴は「純粋なオブジェクト指向」「文法」「高階関数」の3点にあるということで、実際に他言語とソースの特徴を比較しながら解説されていました。
実際に、素人の私から見ても通常の言語のソースは非常に複雑で難解そうだなというイメージがあるのに対して、Rubyのソースはとても言語的というか英語と関数だなと一目見て分かるというんでしょうか、そういうイメージがあります。なんやかんや少しかじっていくと雰囲気は分かるものでどんどん話を聞いていても面白くなってきました。
「ブロック」「ダックタイピング」「メタプログラミング」などの特徴も本にも出ているんでしょうけど、まつもとさんの話を聞いているととても楽しそうに聞こえます。
Rubyが楽しい言語だといわれるのは「哲学に基づいたバランス」があるからとまつもとさんは語っていました。「簡潔」「書きやすさ」「単純は追求しない」そういう哲学がRubyの魅力の源なのでしょう。
Enjoy Programing! これがRubyの持つメッセージ。プログラムって楽しい! プログラマって素晴らしい! そんあメッセージがこめられているそうです。本当に素敵なコンセプトだと思います。
最後にRubyの今後ということで、Ruby1,9の話をされていましたが、ちらっとRuby2.0のお話も。。。時間もなくちらっという感じでしたが、2010年?くらいに、より冒険的なアスペクト指向のものになるそうです。こちらも楽しみですね。
帰り際にまつもとさんのところにご挨拶にいきましたが、ウェブキャリアのことや18日の大場寧子さんのセミナーの件はご記憶いただいており、大変うれしく思いました。
いつかわが社もまつもとさんに講演いただく機会を作りたいと思います。 |