東京出版の「大学への数学」の生みの親である黒木正憲氏が4日に86歳で死去していたという話を今日、聞き、ショックを受けました。
http://www.tokyo-s.jp/index.shtml
私は、中学から高校時代、数学者になりたいと本気で思っていて、日々数学の難問と闘っていました。その中心の1つが「大学への数学」でした。中学3年の頃から「大学への数学」を定期購読し始め、巻末の「学コン」にもしばしば応募していました。何せ、中学3年生が途中をすっとばして、微分・積分とかやっているので、全部分かっているはずもないのですが、とても楽しくて毎日、問題を解いていたのを覚えています。
高校に入ると、「大学への数学」に加えて、科学新興社の「モノグラフ」シリーズ30巻を徐々に買いそろえました。このシリーズは未だに持っていて仕事でも使ったりもしています。
その延長には、増進会(Z会)だったり、代々木ゼミナールの田島稔先生のハイクラスゼミだったりというものもありますが、原点は「大学への数学」だった気がします。
日本橋の貸しオフィスで机が2つの状態からスタートしたこの「大学への数学」本当に多くの数学ファンに届け続けて、昨年で50周年。それを見終えてほっとしたのでしょうか。黒木正憲氏は息をひきとりました。氏の功績を称え、ご冥福を心よりお祈りしたいと思います。