細谷功さんの「地頭力を鍛える」が結構評判とのことだったので、読んでみました。
よくコンサルの試験やgoogleなんかでも出題されるといわれる「シカゴにピアノ調律師は何人いるか?」「日本全国に電柱は何本あるか?」「世界中で1日に食べられるピザは何枚か?」......というようなフェルミ推定の問題を考える力について言及した内容。
要は、データや情報が限られている、前提条件が決まっていない、なにはともあれざっくりした答えを出さないといけないという問題です。
そのためには、「結論から」「全体から」「単純に」考える3つの思考力が必要で、すなわち「結論から」考える仮説思考力、「全体から」考えるフレームワーク思考力、「単純に」考える抽象化思考力、それをあわせて地頭だというのです。まあ、間違ってはいないと思いますが、本当にそれだけなのかといわれると、ちょっと心もとないですね。。。
昔、事業企画という仕事をさせてもらって、いろいろなマーケットの市場規模や市場の伸びの予測をしたりしましたが、これすなわち同じ論理でした。本書でも書いてありましたが、確かにそういう仕事をする機会って普通のサラリーマンだとなかなかないものですから、こういう能力って育ちにくいかもしれませんね。
かなり平易で飛ばし読みができてしまうほどの内容でしたが、マネージャーになったり、役員になったりして、視点を上げたいた人にお勧めしたい一冊ではありました。2時間くらい読めちゃうと思いますので、参考程度に見ていただくとよいかもしれません。
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