外山滋比古著「思考の整理学」を再び、手にしてみました。
これは名著中の名著。いつの間にか古典になってしまいそうな時代の流れにびっくりしていますが、名著はやっぱり名著でした。
リバイバルブームらしく、古いものがもてはやされていますが、これもそういうものかもれません。なんせ、初版が1986年。さらに初出は1983年。なんと25年前なのです。
当時、この本からの多くの国語の入試問題が作成されました。かくいうわたしも塾講師として、外山さんの著作から模擬テストやテキストを作ったことを思えています。この本からも作ったのではないでしょうか。
本書は、「グライダー人間」「飛行機人間」という2タイプの象徴的な例えで、自分自身で想像的に考えていくことができる人間と、与えられたことを決められた方法でしか考えられない人間とを区別して論じています。どちらがよい悪いでもないのでしょうが、コンピュータが出てきた今、創造的な思考ができない人間は・・・としています。
80年代のコンピュータでさえ、このように危機感を醸成させたのですから、25年後の現在のコンピュータの登場は人間を脅かすはずです。しかし、そういう危機感が我々にないのが現状ではないでしょうか。
再読して、人間の創造的営みの偉大さを思い起こしましたが、それを画一的にしてしまおうとする愚かさも目の当たりにしました。
個性とはなんぞや、人間の創造とはなんぞやと考えさせられる1冊と再会できたことを喜びたいと思います。
これは名著中の名著。いつの間にか古典になってしまいそうな時代の流れにびっくりしていますが、名著はやっぱり名著でした。
リバイバルブームらしく、古いものがもてはやされていますが、これもそういうものかもれません。なんせ、初版が1986年。さらに初出は1983年。なんと25年前なのです。
当時、この本からの多くの国語の入試問題が作成されました。かくいうわたしも塾講師として、外山さんの著作から模擬テストやテキストを作ったことを思えています。この本からも作ったのではないでしょうか。
本書は、「グライダー人間」「飛行機人間」という2タイプの象徴的な例えで、自分自身で想像的に考えていくことができる人間と、与えられたことを決められた方法でしか考えられない人間とを区別して論じています。どちらがよい悪いでもないのでしょうが、コンピュータが出てきた今、創造的な思考ができない人間は・・・としています。
80年代のコンピュータでさえ、このように危機感を醸成させたのですから、25年後の現在のコンピュータの登場は人間を脅かすはずです。しかし、そういう危機感が我々にないのが現状ではないでしょうか。
再読して、人間の創造的営みの偉大さを思い起こしましたが、それを画一的にしてしまおうとする愚かさも目の当たりにしました。
個性とはなんぞや、人間の創造とはなんぞやと考えさせられる1冊と再会できたことを喜びたいと思います。
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