昔の同僚が経営する門前仲町のこだわりの珈琲店「ピコ」で奥さんにいただいた(貸していただいた?)本です。
著者の安部さんは、かつて添加物商社に勤めていて、食品添加物の神様と呼ばれていたとか。肉の端切れや鮮度の低い魚卵なども添加物を加えるとたちまち新鮮で美味しそうなものに生まれ変わり、実際、遜色ない味が出せるのだそうです。
あるとき安部さんの家庭でお皿に乗っていたミートボールが安部さん自身が生まれ変わらせた添加物だらけの作られた味のミートボールだったことに気づき、自分の家族に食べさせたくないものを作っていたことに気づき、安部さんは会社を辞める決意をされます。
まあ、添加物がいいのか悪いのかの化学的分析がないので、実はなんともいえないのですが、裏側と言えば裏側。食品メーカーで事故が起きても当たり前のメンタリティが露見されました。
そういう意味では社会的に意義のある本といっても過言ではないですね。結構衝撃的な書き方をされているので、一気に読んでしまう1冊です。 |