
第5章の「現場からの変革」で語られていること。
以下、少し抜粋します。エンジニアが現場で直面しているある意味、構造的問題に関わる重要な話です。負のスパイラルといっていいかもしれません。
ミッションクリティカルな業務の中では、個々人が詰めて仕事をせざるをえず、納期に間に合わないからと若手がさまざまな研修の機会を棒にふることになったり、あるいは上司や同僚と直接の業務以外でのコミュニケーションをとることさえ時間の無駄と考えるようになったり。そんな場面が出てきていることが、私はとても心配なのです。
仕事に生まじめに取り組めば取り組むほど、視野をせばめてしまう。与えられた業務をきちんとこなすことが、個人の思考や行動の自由度を犠牲にすることのうえに成り立っているのであれば、このトレードオフは社員のためにも会社のためにもなりません。なによりもこうした状況下で成功が長続きするはずがありません。(P90L6~L14)
さらにしめくくりで以下のようなことが書かれています。
会社が成長するためには、このような広い視野が必要なのです。外に向かって視野を広げることで、人は内に向かっても視野を深めることができるのだと思います。そうやって、それまでの殻を破ってより柔軟な思考と行動を手に入れることが、社員の成長につながり、さらにはボトムアップの変革の推進力となるはずです。(P92L3~L6)
「仕事に生まじめに取り組めば取り組むほど、視野をせばめてしまう。」という部分がなんとも生々しく、そして痛ましいと感じます。事実、ウェブキャリアのエンジニア達もこのパラドックスに陥っている可能性が高い。
考えさせられるし、皆にも考えてもらいたい問題です。 |