久々に江副さんの本が出ております。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200703-01/
結構あちらこちらの書店でベストセラー&品切れになっているみたいですね。「かもめが飛んだ日」という前作に比較して、かなり前向きな作品ではないでしょうか。
「人材輩出企業」と言われている(実はそんなこともなく、やめた社員数がやたらに多いだけなのですが・・・)リクルートの文化の根底にあるものについて書き連ねられているかと思うと、江副さんが感銘をうけた偉大な経営者の話、そしてリクルートの成長の軌跡や江副さんの失敗まで、結構話題が転化していくエッセイのようなつくりになっています。
そういう意味では、江副さんもあとがきでも言っていますが、体系的な経営論ではありません。でもリクルートの釜の飯を食った人であればきっと読みたくなる一冊です。
せっかくなので、江副さんがこだわった、「経営理念のモットー」を紹介します。
一 誰もしていないことをする主義
二 分らないことはお客様に聞く主義
三 ナンバーワン主義
四 社員皆経営者主義
五 社員皆株主
六 健全な赤字事業を持つ
七 少数精鋭主義
八 自己管理を大切に
九 自分のために学び働く
十 マナーとモラルを大切にする
とはいえ、一番定着している社訓はこれです! これはリクルートマンなら誰でも暗記しています。反対にこれが言えなきゃリクルートの遺伝子はないでしょうね。
「自ら機会を創造し、機会によって自らを変えよ」
読むと元気の出る1冊でありました。 |