技術評論社の本、その2。こちらはお薦めです。
「実録 SEの履歴書」(SEライフ編集部編)
各社で活躍するSEのエンジニアとしての経歴をインタビュー回答形式で記述した本ですが、本当に我が社のエンジニアにも読ませたい珠玉のお話ばかりです。
彼らの仕事に対する信条や仕事上の転機にどう振る舞い、どう人生を切り開いていったのか。大変、興味深いお話ばかりです。時代からか全員がWeb系の経験者というのもウェブキャリアのエンジニアにとって話を理解しやすそうです。
2つほど気にいったフレーズを紹介します。どちらも「株式会社はてな」のCTO、伊藤直也さんのインタビューからです。
■どこの会社でもそうですが、あるものを企画する人と実際につくる人(つまりエンジニア)が違うことがあります。このとき、企画する人が技術のことをまったく知らないと、やはりあまりよいものはできないんですね。逆にエンジニアリングしかわからない人は、技術者の視点でしかものづくりができない。これはユーザーには受け入れられないと思います。ものを作るだけでは駄目なんです。その上で使う人が新たに何かを創造できるものでないと。
■よく技術者はコミュニケーション下手で、内側にこもるなんていわれてますが、僕はそんなこと信じられなかった。少なくともWebアプリケーション開発では、内にこもって良い事なんてひとつもありません。本当に技術者としてやっていくなら、無理してでもコミュニティやイベント、セミナーなど、何でもよいから参加すべきです。ただぼくの経験からいうと大きな展示会にお客さんみたいに参加するだけでは、あまり得るものはありませんね。小さめのイベントで、ちゃんと人と会って話せることが重要です。
あとは、是非、読んでみてください。 |